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イマサラ

今さら聞けない気になることや知っていたら便利な情報などをまとめてご紹介

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互助会での葬儀費用が高くて家族葬なら意味ないと思った話

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今年の1月に7年前から在宅介護をしていた104歳の祖母が亡くなりました。

30年くらい前に、母が知り合いに頼まれて、もしもの時のためにと冠婚葬祭互助会に加入してました。
しかも、30万円のコースを2口。

もうすでに満期になっているので、現在は積立金の支払いありません。

契約当初、営業の人は「互助会の積立金で葬儀費用を全部まかなえる」と言っていたそうです。

なので何かにつけて、母は
「うちの葬儀は、先着2名まではお金の心配しなくて大丈夫!」

と言っていました。

幸運にも、互助会に入ってから葬儀をすることは一度もなく満期になっても使う機会はありませんでした。

冠婚葬祭互助会の積立金だけでお葬式はできるのか?

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今回、始めて互助会を使ってお葬式をすることになりました。

祖母が亡くなって、互助会に電話で連絡したところ直ぐに担当の人が自宅に来てくれました。

初めての事で何もわからなかったのですが、まず遺体をどこに安置するかを聞かれました。

1月とはいえ、家の中は暖房もつけているし、温度管理など難しいのではと思い互助会の葬祭場で預かって貰うことにしました。

この選択があとあと、いろいろなことに響いてくるとは思いもよりませんでした。

葬儀代はクレカ使えず!現金一括払い一択

そして、翌日。
葬儀場で葬儀費用の打合せということになり、見積を出してもらいました。

葬儀の打合せには、母が一人で行ったのですが

打合せの時には、PCの調子が悪いということで書面での細かな見積書が出てきませんでした

見積書は、後で自宅に届けるということになり
とりあえず、概算で追加料金100万円くらいかかると言われて帰ってきました。

我が家で入っていた互助会の葬儀代の支払いはクレジットカードが使えず

まず、通夜の時に現金で50万円の内金の支払いをし、
残金は葬儀後、一括精算ということでした。

お寺さんへのお布施や火葬代などはこの金額には入っていません。

互助会のセットプランで全てはまかなえない

葬儀が全て終わって、冷静になって考えてみると
葬式代に30万円の積立金の費用の3倍以上の費用がかかってしまうならば、互助会に加入する意味があるのかと疑問に思いました。

互助会の加入時に、営業担当者から

互助会の積立金の範囲内でも葬儀ができる

と言われていたために何も疑わず、
他の葬儀会社などに相見積もりを取ったり、相場なども知らない状態で加入していた互助会に一切を任せてしまいました。

なので、その金額が高いのか安いのかも良くわからずに契約してしまいました。

セットは不要なもの含まれるので無駄な費用がかかる

コロナ禍ということもあり、少人数の本当に家族だけの家族葬が希望でした。
ですが、互助会のセットプランでは普通の一般葬にも対応できるような内容のため
見積書の内訳をみても希望のものより一つ一つが高額であったり、
不要なものがセットに入っているので費用が削れないものが多かったです。


希望する内容ではないので、断りたいと思っても
その時には、すでに遺体は葬儀場に安置してしまったこともあり、

今さら他の会社でお願いしするとは言いづらい状況です。

必要なものだけをオーダーメイドなら安く葬儀ができる

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後日、調べてみたところ
我が家の希望していたような家族葬で一日葬であれば、かなり金額を抑える事ができる事がわかりました。


自宅近くで口コミなどの評判の良い葬儀会社を調べたところ
家族葬で、葬儀の希望をオーダーメイドで作ってくれる葬儀会社もありました。

我が家は一戸建てなので、家族だけでの葬儀ならば、ホールを使用せずに自宅から送り出すのでも良かったのではないかと思いました。

式場使用は費用がかかる

自宅ならば、今回、葬儀費用として請求された
ホール代、安置料、コンパニオン、ガードマンなどの費用はかかりません
これだけでも、152,000円も差が出ます。

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例)
ホール代     (会員価格)80,000円(一般価格160,000円)
安置料(3日分)(会員価格 )15,000円(一般価格 30,000円)
コンパニオン         40,000円
ガードマン(2日分)         17,000円

 

家族4人での「通夜振る舞い」と「精進落とし」にコンパニオン4人は多すぎだと思うし、

親族1台とお寺の住職の車1台がガラガラの駐車場に入るためだけに、日当払ってガードマンが立っているというのも無駄に感じました。

また、喪服や略礼服がコース料金に含まれていますが、これらも利用しなかったので不要です。

喪服のレンタルをした場合、喪服に別途料金はかかりませんが、着物の着付けが自分でできない場合は、別途着付け料が必要になってきます。

斎場から火葬場に行く時に、

「移動のためにタクシーを呼べますか?」と母が聞いたところ、

車のランクアップをすれば喪主以外に3人乗れるので変更しましょうと言われ、言われるがままランクアップしたようなのです。

それが明細書のセンチュリーLの5万円プラスです。

母も、差額が5万円と説明されていたならば、断っていたと言っていました。

実際、斎場は幹線道路沿いにあり、流しのタクシーをつかまえることもできるし、今どきタクシー予約のアプリもあることを考えるとこれも無駄な気がします。

エンバーミングって必要?

また今回、追加料金の中で高額だったのがエンバーミングです。
母は、打合せの時に「エンバーミング」というものが何なのか良くわからないままお願いしてしまったようです。

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そのエンバーミングが会員価格150,000円(一般価格180,000円)です。

調べてみたところ火葬までの期間が1週間も経たないうちに荼毘にふすのであれば必要ないといっている葬儀会社もありました。

ドライアイスもコース料金には含まれていません。

葬儀会社によっては、ドライアイスがコースに含まれているところもあったので、そういったところも葬儀会社と契約する時にはきちんと確認する必要があると思いました。

エンバーミングとは

エンバーミングとは遺体に滅菌や防腐処置を施し、長期保全できる技法で欧米を中心に発展した技術です。
処置を行うことで死亡後、最長50日間常温で腐敗することなく保全が可能になります。

家族一緒に最後の食事をしたり、誕生日や結婚記念を向かえるまで保全して気持ちに区切りをつけたい
長期入院の後、自宅に帰りたいという故人の思いが叶わぬまま病院で亡くなった方がエンバーミングを施すことで、自宅に帰って家族と一緒に過ごすなど
故人のそばでゆっくり最後のお別れをしたい人には価値のあるものだと思います。

ですが、うちの場合には必要なかったのではないかと思っています。
祖母は、自宅で息を引き取りました。
家族全員、祖母に触れれば身体があたたかいうちに最後のお別れができました。


また、エンバーミングをすすめるのであれば「荼毘にふすまで自宅で安置できますよ」というアドバイスや説明が欲しかったと思います。

葬儀場に安置をお願いしたのは、部屋の温度など管理面に心配があることは告げていたので、エンバーミングを施したのであれば、最後まで自宅で過ごさせてあげれれたのに…と思いました。

死化粧エンゼルメイクのコスメ代が45,000円

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エンバーミングの下に、「コスメ代」ということで(会員価格)45,000円(一般価格55,000円)で請求されています。
これは、死化粧(エンゼルメイク)に使用したコスメ代ということだと思います。

生きてる時には365日ノーメイクだった祖母です。
死んでからのコスメ代が45,000円と聞いたらさぞ驚くと思います。

 

ネットで調べてみると、確かに死化粧(エンゼルメイク)専用のコスメがあるようです。
「尊体用メイク」や「尊体用メイク剤」と通販サイトで検索してみると販売されています。
価格は、1万円~6万円くらいです。
確かに、遺体に使用するためメイク道具を使い捨てで使用するのかもしれませんが
高額なものは、しっかりしたメイクボックスに入っているので使い捨てという感じでありませんね。


この値段が相場として妥当なのかどうかは良くわかりませんが、かなりの金額が上乗せされていると思ってしまいます。

葬式の心づけ

葬儀会社から葬儀費用とは別に霊柩車の運転手さんやお手伝いのスタッフにお渡しするための「心付け」のポチ袋の封筒を渡されました。

金額の指定もされています。

初めてのことでいくら包んだら良いか迷わないようにと親切心からの金額指定だと思いますが、お葬式にはこまごまとした出費が意外とあります。

葬儀の事前準備するなら知識と貯金

自宅で介護をしていたので、どんどん弱っていく祖母を見ていて心の準備はしていました。
それでも、現実に直面した時には私も母も平常心ではなかったと思います。

結婚式などのお祝い事と違い、葬儀は短期間でいろいろなことを決めなければなりません。

ある程度、事前に準備をしておかないとトラブルになる事があると聞いてはいたれど、
初めてのことばかりで、こんなにもわからないことだらけとは思いませんでした。

また、不祝儀なことは事前に準備するのは何となく気が引けます。
ですが、ある程度は知識がないと無駄なことをすることになると痛感しました。

今回の葬儀で思ったことですが、きちんとした人ほど残された家族に迷惑をかけないようにと生前から準備をしている人が多いと思います。

例えば、我が家のように冠婚葬祭互助会に積立していたり、会員になると葬儀費用の割引特典が受けられるなど葬儀会社に事前に入会金を支払ったりなどしているご年配の方はいらっしゃると思います。

それでも、何年先に行うかわからない葬儀のために事前にお金を支払っておく必要はないと思いました。

家族葬、一日葬が増えている

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菩提寺のご住職もおっしゃっていましたが、今のご時世、コロナ禍ということもあり家族葬や一日葬などで葬儀を行うかたが増えてきたそうです。

我が家の父と母も80歳オーバーで、通夜と告別式の2日間の葬儀は高齢者には体力的にかなりつらかったようです。

うちの両親は、葬儀が一日で済ませるのであれば、その方が良いと言っていました。

葬儀会社の人が言うには、

「気難しい菩提寺のご住職だと、一日葬ではご機嫌を損ねる」

と言っていたので、家族や親戚など、どういった葬儀を行うかは故人の遺志や周りの環境を考えて行う必要はあるかと思います。

30年前と今では、家族が望むお葬式の様式が変わることもあります。
なので、冠婚葬祭互助会に積み立てるより、葬儀が必要になった時に慌てないための知識とお金を準備しておく方が最良だと思いました。