新しい年の始まりに初詣に行こうと思っている人も多いと思いのではないでしょうか?
2020年は子(ねずみ)年です。
新元号の令和になって初めてのお正月の初詣は、ねずみに縁のある神社仏閣に参拝に行くのはいかがでしょうか?
寺社の入り口に置かれているのは一般的には狛犬ですが、狛犬ならぬ「狛ねずみ」が置かれている神社仏閣を調べてみました。
ねずみは大黒天の使い
ねずみは『古事記』で、大国主命(おおくにぬしのみこと)を義父スサノオに焼き討ちをかけれた時に、助けたことで大国主の使いとなったと伝えられています。
大国主命(おおくにぬしのみこと)は、神仏習合により、「大国」が「大黒」に通じることから仏教では大黒天の化身とされています。
そのことから、七福神の一人の大黒天の使いもネズミと言われています。
大国主や大黒天を祭る神社仏閣では、ネズミがご利益を遣わす動物とされていることから、狛犬ならぬ狛ねずみが置かれています。
狛ねずみがいる神社のご利益
ねずみがお使いする大黒天と言えば、財運福徳のご利益や五穀豊穣、出世開運、商売繁盛のご利益があると言われています。
宝くじなどの「宝(たから)」の語源は「田から」の『田んぼから』の意味だと言われています。
昔は、田んぼから収穫される米の入った米俵は宝そのものです。
宝である米俵にのっている大黒天は、財運、一攫千金など金運をもたらすとされ、大黒天の手にある打ち出の小槌は富をもたらす象徴でもあります。
また、大国主命(おおくにぬしのみこと)は、縁結びの神様であることから縁結びや子孫繁栄のご利益もあると言われています。
また、ネズミは物を集める習性があります。
なので、ネズミのようにコツコツと知らぬ間にお金が貯まっているというご利益があるかもしれません。
狛ねずみの置かれている神社
東京都 福相寺
杉並区堀ノ内3-48-59
日蓮宗のお寺で、伝教大師作と伝わる「満願大黒天」が祭られています。
境内には、米俵の上に大黒天の使いのネズミがのった石像があります。
正住山福相寺(東京都杉並区堀ノ内3丁目) 狛鼠? pic.twitter.com/9BnMXlxwOM
— 彼方 (@ochikata513) April 5, 2015
米俵に鼠がぁ。日蓮宗 福相寺。
杉並区 堀ノ内 pic.twitter.com/Nx1Jj1M1cz— SYUNPEI (@syunpei0) February 4, 2016
神奈川県 戸部杉山神社
横浜市西区中央1-13-1
この社の「狛鼠」は円形の台座ごと回転するのが特徴です。
向かって右がオスで男性用、左がメスで女性用として一回転させて願掛けすると願いが叶うとされています。
大黒天の持ち物である満願成就の打ち出の小槌を持った姿の「狛鼠(こまねずみ)」がいます。
西暦652年創建と伝えられ、大国主の若年時の名である大己貴命(おおなむちのみこと)を御祭神の横浜旧市内最古の社と言われる由緒ある神社。
狛犬、ならぬ、狛ねずみがおりまして、これがグルグル回るんです。ひと回しして願掛け。
黄泉の国で大国主が須佐之男によって草原に放った矢を探すという試練を与えられるのですが、それを手助けしたのかネズミだった、という神話から、ネズミは大国主のお遣いなんですね。西区の杉山神社にて。 pic.twitter.com/cRwkxmnPiZ— 星羊社(12月15 日「めご太郎」第二巻刊行!「はま太郎」16号発売中!) (@seiyou_sya) June 28, 2017
神奈川県 北新羽杉山神社
横浜市港北区新羽町3918
北新羽総鎮守 杉山神社。
新羽城山の稜線に鎮座するこの神社は変わった物がありました。狛ねずみ?かな、が回るんですよね。あまり良く神社は知りませんが初めて見ました。右が男性、左が女性で回しながら願いをかけると叶うとか... pic.twitter.com/Ap0SG88Mz4— 小太三郎 (@kotasaburou) October 2, 2017
京都府 大豊神社「大国社」
京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
哲学の道の南端近くの大豊神社内にある大国社は大国主命を御祭神とし、その使いである狛ねずみがある社があります。
こちらの狛ねずみは向かって左が健康長寿を表す水玉を右が学問、知恵を表す巻物を持っています。
健康、安産、学問にご利益がされ、大豊神社の名の由来が豊穣を示していることから財運にもご利益があります。
おめかししてる狛ねずみかわいすぎ!!! pic.twitter.com/nRQVsL3e9s
— 茉莉 (@kiruse_w) March 30, 2019
大豊神社@京都府京都市
狛ねずみが有名な千年を超える歴史を誇る神社。さほど大きな神社ではありませんが12年に一度の子年には長蛇の参拝客が訪れるそうです。
阿形の鼠は巻物(学問)、吽形の鼠は水玉(長寿)を抱えているそうな。#狛ねずみ #大豊神社 #子年 #珍スポット #B級スポット pic.twitter.com/uWsc8gDPig
— 全日本旅オブザイヤー委員会 (@driving_Superbv) October 20, 2019
大阪府 敷津松之宮「大国主神社」
大阪府大阪市浪速区敷津西1-2-12
敷津松之宮内に出雲大社に請願して建てられたと伝わる大国主神社。
地元では「木津の大国さん」と慕われています。
大国社も社殿前の両脇に狛ねずみがいます。
財運のご利益を象徴するように、右のネズミは俵、左のネズミは打ち出の小槌をもっています。
SHOCK前の大阪パワースポット巡り。大阪七福神の一つ。金運、縁結びといえばの大國主神社・敷津松ノ宮で「種銭」を頂いてきました。(本来一緒に参拝すべき今宮戎は今回は帰宅できないのであえて行かず…)こちらの狛ねずみが可愛い…😆 pic.twitter.com/OTuZebBg0L
— Love♡ (@sakura_berry51) September 11, 2017
全国にある子神社
ネズミの「子」が名称につく神社が全国にいくつもあります。
お近くに子神社があるならば、子年の初詣は子神社に参拝にいくのもよいと思います。
子神社
大国主命の遣いが子(ね、ネズミ)であるため、甲子(きのえね)の日に祭事を行っていたことから「子の神様」と言われ、全国に神社の名称になった「ね」神社が点在していると言われています。
全国の子神社(ねのじんじゃ、ねじんじゃ)の住所
- 神奈川県 横浜市中区日ノ出町2-132
- 神奈川県 横浜市保土ケ谷区今井町167
- 神奈川県 横浜市南区堀ノ内町2ー134
- 埼玉県 さいたま市岩槻区裏慈恩寺1404
- 千葉県 船橋市田喜野井3-16-3
- 静岡県 伊豆市修善寺2814-1
- 山梨県 大月市初狩町下初狩2130
- 山梨県甲斐市大久保409
ねえねえ 猫年ってないの?
日本の干支には猫年はないけどチベットやタイ、ベラルーシ、ベトナムでは日本にうさぎ年が猫年に
ブルガリアでは寅年が猫年になってる国もあるみたいだよ!